今年もいよいよ年末年始が近づいてきました。私も仕事や大掃除でバタバタしておりますが、お正月のお楽しみ、箱根駅伝を励みに頑張っています。
箱根駅伝を見ないと、なんだか1年が始まらない気がしますよね。きっとあなたも、箱根駅伝を心待ちにしている一人ではありませんか?
毎年メディアにも大きく取り上げられ、私たちを熱狂させる箱根駅伝。子供の頃は興味がなかったけれど、大人になってからファンになったという方も多いのではないのでしょうか。
箱根駅伝には他の駅伝にはない独自のルールがあるので、観戦する時に注意が必要です。
この記事では、箱根駅伝初心者のあなたや、箱根駅伝のルールを改めて知りたい!というあなたに、箱根駅伝の知っておくべきルールやルート、注目してみてほしいことをご紹介しますね。
意外と、知っているようで知らないルールもあるかもしれませんよ。あなたのお役に立てましたら嬉しいです。
箱根駅伝のルールをおさらい!
箱根駅伝は、繰り上げスタートや総合優勝など、他の駅伝にはない独自のルールがあります。
これを知らないと、「あれっ?」と思ったり、「今のはどういうことだろう」と疑問に思ったりして観戦に集中できなくなってしまうかもしれませんね。
早速、箱根駅伝の主なルールをおさらいしてみましょう!
出場校
箱根駅伝は、主催である関東学生陸上競技連盟の加盟校のうち、
- 前年大会でシード権を獲得した大学10校
- 予選会を通過した大学10校
- 関東学生連合チーム
この21チームが出場します。
関東学生連合チームって?
関東学生連合チームという、一つだけ大学名ではないチームがあります。あなたも最初は、何だろうと思いませんでしたか?
学生連合チームは、「多くの大学・選手に箱根駅伝出場の機会を与える」という連盟の趣旨のもと作られています。
このチームは、予選会で敗退した大学の中から、予選会で成績が優秀だった学生が選抜され、
- 本大会の出場経験がないこと
- 外国人留学生は除く
- チームや個人の順位はつかない
などというルールによって結成されます。
エントリーについて
箱根駅伝では、合計10区の区間を走るために10人の選手と6人の補欠選手がエントリーされます。
大会当日のスタート1時間10分前まで、医師の診断書なしに変更が可能なのが箱根駅伝の特徴です。
その為、選手のアクシデントだけでなく、戦略的に直前の選手交代が行われるケースが多く見られます。
そう、実はスタートする前から箱根駅伝は始まっているのです!補欠選手にどんな選手がいるかもチェックしておくと、箱根駅伝の面白さが倍増しそうですね。
外国人留学生は何人まで走って良いの?
観戦していると外国人選手を見かけますが、外国人留学生の選手は2人エントリーでき、1人だけ走ることができます。
外国人選手はスピードがあり、他の選手たちをごぼう抜きしていくイメージがありますよね。
そんな外国人選手が何人も走ることができたら、日本人選手はいなくなってしまうかもしれません。
全くの余談ですが、全員外国人選手の箱根駅伝を想像したら、シュールすぎて少し笑ってしまいました。
繰り上げスタート
車両の混雑を防ぐため、往路において
- 鶴見・戸塚中継所で先頭選手の通過から10分以上遅れたチーム
- 平塚・小田原中継所で先頭選手の通過から15以上分遅れたチーム
は、残念ながら繰り上げスタートとなり、前の選手が到着していなくても次の選手が一斉に出発します。
復路では、すべての中継所において、先頭選手の通過から20分経過で繰り上げスタートとなります。
母校のたすきをつなぐことに大きな意味を持つ箱根駅伝ですが、繰り上げスタートの場合は、大会側が用意した専用のたすきが使用されます。
たすきをつなげなかった選手が悔しがる様子は、毎年グッと心に響きますよね。
しかし、繰り上げスタートとなったチームであっても、往路と復路の最後の区間では母校のたすきを使用することができます。
これは、ゴールの瞬間は母校のたすきで、という主催者の配慮で、戦い抜いたチームへの敬意が表れているそうです。
この措置や、先ほどご紹介した学生連合チームの存在など、主催の関東学生陸上競技連盟は本当に学生思いで優しいなと、しみじみと感じますね。
長年、たくさんの人に愛される大会であるのも納得してしまいます。
復路繰り上げ一斉スタート
復路のスタートの際、往路において1位から10分以内にゴールした大学は時差出発をしますが、それ以降にゴールした大学は1位の大学が出発した10分後に一斉にスタートをします。
総合優勝とは?
総合優勝とは往路と復路を合わせたタイムが一番早かったチームに贈られます。
また、往路のタイムが一番早かったチームは往路優勝、復路のタイムが一番早かったチームは復路優勝となります。
往路優勝は往路で一番早くゴールテープを切ったチームになるので、分かりやすいですね。
一方で、復路優勝をしても総合優勝ではないというケースもあるため、この場合は見ていて違和感があるかもしれません。
その他、完全優勝という言葉も使われますが、こちらは、
- 往路と復路どちらも1位となること
- 1区から10区すべての区間で一度も1位を譲らず、全区間をトップで通過すること
の2つの意味があるそうです。
最近では2016年に青山学院大学が39年ぶりに達成していますが、完全優勝はかなりハードルが高そうですね。
シード権とは?
10位以内に入った大学には、シード権が与えられます。シード権を獲得すると次の大会の出場が約束され、予選会が免除となるため、10位と11位は雲泥の差と言われます。
優勝を狙うことだけでなく、10位以内に入るということは、チームにとって大きな意味を持ちますよね。毎年10位決定の瞬間はとても盛り上がり、見どころの一つです。
箱根駅伝のルートや注目して見て欲しいことをご紹介!
箱根駅伝のルート
「東京箱根間往復大学駅伝競争」、これは箱根駅伝の正式名称です。知っていましたか?
その名の通り、箱根駅伝は東京と箱根を往復する駅伝で、東京・大手町から箱根・芦ノ湖までの総距離107.5kmの往路、芦ノ湖から大手町の109.6kmの復路を1月2日、3日にかけて往復します。
往路、復路それぞれ5つの区間に分かれており1区間に1人の選手が走ります。長距離を走る箱根駅伝、各区間には箱根駅伝ならではの特徴があります。
あなたにぜひ注目して欲しい、主な見どころをご紹介しますね!
エースが揃う「花の2区」
花の2区という言葉をよく聞きますよね。各校のエースが登場するこの区間は最も距離が長く、前半の権太坂、後半の激しい上り下りには体力、精神力、勝負強さの全てが求められます。
1区で出遅れてしまった大学の「ごぼう抜き」が見られるのもこの区間で、その様子は見ごたえ抜群です。エースたちの素晴らしい走りを堪能しましょう!
圧巻!「山登りの5区」
高低差800m以上の上り坂を一気に駆け抜ける5区は、まさに「山登り」。
5区を制した大学が往路優勝をすることが多く、箱根駅伝の象徴ともなる大切な区間です。ここで活躍した選手は「山の神」と呼ばれるようになり、毎年大きな盛り上がりを見せています。
私はなんと、この5区を現地で観戦したことがあります。歩くのも辛いような山道を、平地を走っているかのようなスピードで平然と選手たちが駆け抜けていき、そのあまりの衝撃に呆然としたことを覚えています…。
5区を走る選手の常人離れした脚力、精神力をあなたもぜひチェックしてみてくださいね。
もう目が離せない!優勝争いとシード権争い
そして最後の10区、優勝争いとシード権争いは見逃せません。選手は沿道の大歓声を受けながら、仲間たちの待つ大手町のゴールに向かいます。
平坦なコースではありますが、気温の上昇やプレッシャーなどからアクシデントが起こってしまうことも…。
ほんの数秒の差でシードが決まってしまったり、まさかの逆転劇があったりとハラハラドキドキ。本当に、最後まで目が離せませんね。選手たちの勇姿をこの目で見届けましょう!
まとめ
いかがでしたか?ご紹介した通り、独自のルールやルートによって見どころが盛りだくさんの箱根駅伝。毎年たくさんのドラマが生まれていますよね。
あなたも、箱根駅伝で外せないルールやポイントをチェックして、箱根駅伝を2倍も3倍も楽しみましょう!
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