梅雨に入ると、晴れてる時間の方が少ないくらい雨が続きますよね。そんな雨の日に、葉っぱや石の上でよく見るカタツムリやナメクジ。
私も子どものころは、雨の日にカタツムリを見つけるとテンションがあがったものです。
さて、殻があるのがカタツムリ、ないのがナメクジと聞きますが、それ以上のことは正直何も分からないのではないでしょうか?
そうですよね。雨の日は外に出ないから彼らに会う機会も少ないですし、そもそも、ぬめぬめしていてあまりじっくり見るのは気が引けてしまいますよね。
でも、私たちの身近な生き物として、子どもに聞かれた時などのためにも最低限の知識は知っておきたい…。
今回は、そんなナメクジやカタツムリについて知りたいというあなたに、彼らの特徴や違いについて解説します!
カタツムリとナメクジはココが違う!それぞれの特徴と違いについて
カタツムリとナメクジの違いは何か?
ずばり言ってしまうと、実は2種類を分ける見た目の明確な違いは、正に「殻があるかないか」という所だけで、彼らはとても近い種類なんです!
近い種類というだけで、カタツムリの殻を脱いだらナメクジ…という訳ではありませんので、悪しからず!
骨などがなく、全体が柔らかい体で出来ているので、どちらも「貝の仲間(軟体動物)」に入ります。
「でーんでん、むーしむし、かーたつむりー♪」という歌でおなじみですが、「虫の仲間」ではありませんよ!
カタツムリとナメクジの祖先は殻を持っており、殻をもったまま進化したのが「カタツムリ」、殻が退化して無くなったのが「ナメクジ」という訳なんですね。
なぜナメクジは殻がなくなるように進化したのか?
では、なぜナメクジは殻をなくしてしまったのでしょうか?それは、殻がない方が良いこともあるからなんですね。
という訳で、殻がある場合に比べて、殻がない場合のメリットとデメリットを解説します。
メリット
- 動きやすく、狭い隙間にも入れる
- 殻を作るための体の機能や、栄養が必要なくなる。
デメリット
- 敵に襲われたときに、身を守るものがない
- 乾燥に弱い
殻がある場合は、ない場合とメリット・デメリットが逆になります。それぞれ、いいところもあれば、悪いところもある、という訳なんですね。
みんな殻を持ったカタツムリになってしまうと、住む場所や食べ物が被って競争がおきてしまいます。
ナメクジは殻を捨てて、カタツムリの行けないような場所狭い場所で生きれる分、カタツムリと共存することが出来ているんですね。
ナメクジとカタツムリの生活の違い
ナメクジとカタツムリの見た目の違いは、「殻があるかないか」というお話をしましたが、彼らは殻があるメリット・デメリットに合わせた、違う生活を送っているんですね。
ここでは、それぞれの生活について解説します。
カタツムリの生活
- 雨の日にはのそのそと移動する姿を見ることが出来るが、晴れの日でも乾燥から身を守るために、葉っぱの上や家の壁などで殻に閉じこもった姿をみることがある。
- 草食で葉っぱやコケ、落ち葉などを食べる。殻を作るためのカルシウムを摂取するために、石灰岩やコンクリートを食べることもある。
ナメクジの生活
- 雨の日はよく見かけるが。晴れの日は石の下や草の陰などのじめじめした狭い所にいる。
- 草食で葉っぱやコケ、落ち葉などを食べる。
このように、生活している場所や食べ物がカタツムリとナメクジでは少し違うんです。
カタツムリは可愛い、ナメクジは気持ち悪いというイメージの違いがあるのも、生活場所がナメクジはじめじめして不潔な場所にいるからかもしれませんね。
日本にいるカタツムリとナメクジの種類を紹介!
ここからは、実際に身近で見ることが出来るカタツムリとナメクジの一部を紹介していきます。
見分けるポイントは、大きさ、巻き方、色、模様であり、種類別に見分けるポイントの載せていきます。彼らを種類を調べるときの参考にしてくださいね。
カタツムリの種類
- ヒダリマキマイマイ:殻の大きさが2センチ以上あり、左巻きになっています。
- ミスジマイマイ:日本にのみ生息しています。殻が平たく右巻き。へそ穴が開くのが特徴です。殻に黒いラインが入る個体もいます。
- ウスカワマイマイ:畑・民家などで見かけます。殻は1~2㎝ほどで、右巻き。丸く、スジのないのが特徴です。
- オナジマイマイ:基本的に殻が平たく、巻き数が多い。巻き初めは茶色か黒っぽい色をしています。
ナメクジの種類
- チャコウラナメクジ :大きさ7cm程度で、背中に2、3本の線を持つものが多い。日本の民家の周りで一番多く見られる種。
- ノハラナメクジ :大きさは5cm程度と小型。全体的に灰色~茶色で目立った模様は無い。
- ナメクジ:大きさは 10cm程度。全体的に灰色。
- ヤマナメクジ:大きいもので20㎝になる。背中の中心部にも線と複雑な模様がある。
まとめ
とてもよく似ているカタツムリとナメクジですが、お互い共存していくために、違った生活を送るようになったんですね。
外でカタツムリ・ナメクジを見かける予定がありましたら、たまにはじっっくり観察してみてはいかがでしょうか?
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